南方戦線の惨状は筆舌に尽くし難い地獄の様相であった。地獄にもこんな光景は無いと言った人もいる。現実は映画以上に凄惨だったろう。生き抜く為のサバイバルと、敵兵ではなく飢餓や疫病との壮絶な戦いは、水木先…
>>続きを読む市川崑監督の「野火」を釜ヶ崎で、塚本晋也監督の方をヌーヴォXで観た。
戦争は愚かしいもんやなぁ…という感想しか出てこないのが歯痒かったし、まぁ何せやるせへんかった。
あと「ゆきゆきて、神軍」と「ひか…
1959年作品「野火」のリメイク。
終戦末期のフィリピンの孤島。激戦地で壊滅状態の日本軍。取り残された兵士たちは、規律も統制もなく生き残るために各人バラバラに行動していた。
極限の飢餓で、あらゆる…
戦争最前線。もはや、「生きる」ということが何か分からなくなってくる。どうにかして生きたい。これは、生物的な欲求。つまり生理的なもの。しかし、人には理性がある。社会を生きるために必要なコード。そのコー…
>>続きを読む残虐で醜悪なものを美しく撮る。
生ゴミをセクシーに、ゲロを壮麗に撮る。
とても難しいと思うけど、できる人が稀にいる。
塚本晋也監督ってそうゆう人。
その塚本監督のキャリアでも入魂の一本が野火なのかな…
できるだけ多くの人に観てもらいたい作品
2015年7月鑑賞
戦後70年という節目に公開された本作、観客は年配の方が半数近くをしめており、中には戦争体験者と思われる高齢の方も何人か見かけました。
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レイテ島での日本兵の過酷な戦況の中で主人公が部隊の中での食料を巡る殺し合い。殲滅して行く部隊の中で常に死と隣合わせの中で精神は崩壊して行く。人食ということもおきる。体がバラバラになる状況など、かなり…
>>続きを読む暑く湿った空気の中で“マトモ”な兵士の目は生ける屍と化し狂った兵士の目は爛々と輝き狂気は周辺の住民にも伝播する。破壊される肉体と破壊されてなお地を這い呻く兵士達が阿鼻叫喚の世界が繰り広げられる大戦末…
>>続きを読む映像が綺麗過ぎて時々かなり作り物っぽく見えるのがちょっと残念。物語の進め方、畳み方にもやや強引さはある。あと登場人物のほとんどが弱り切っているとは言えセリフが聞こえなさ過ぎる。とは言え脳みそ臓物が飛…
>>続きを読む8月15日は終戦記念日。
この日が近づくと自然と「戦争」を描いた映画を観たくなる。
その戦争映画をざっくり2つのカテゴリーに分けると一方は、「戦場の兵士」を描いた作品、そしてもう一方は「戦時中の市…
KAIJYU THEATER