残像に投稿された感想・評価 - 33ページ目

『残像』に投稿された感想・評価

Josh

Joshの感想・評価

4.6
内なる自由のための抵抗。
重厚感のある陰影を湛えた美しい映像。
最後にすべきこととして別れた妻の墓参りをしたところに人間としての尊厳を感じた。
アンジェイ・ワイダ氏の遺作『残像』をようやく観ることができた。

決して派手な映画ではないが、ワイダ氏独特の硬い映像美と大作感こそないが、これまた独特の重厚感がたまらなく良かった。
Rena

Renaの感想・評価

3.6

第二次大戦後のポーランド。
ソビエト連邦占領下の圧政に抵抗し続けた実在の画家 "ストゥシェミンスキ" の生き様を描いた作品です。
アンジェイ・ワイダ監督の遺作ということで前々から気になっており、また…

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kyoko

kyokoの感想・評価

3.8

ポーランドではアバンギャルドな抽象画家として有名らしいのだが、あまり絵画方面は得意でないので、ストゥシェミンスキという画家のことは全く知らなかった。

オープニングタイトルやエンドロールでは色彩や形…

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Sios

Siosの感想・評価

3.7

特定の政治思想だけで規定される芸術。
自由な精神は根絶やしに。

戦後、ソ連の影響下のポーランドにおける社会的リアリズムの方針。それに対して、自らの芸術のスタイルを主張し続ける片足の画家と、彼を尊敬…

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アンジェイ・ワイダ。
この監督の作品をたくさんは観ていないのですが、「カティンの森」の衝撃は今も記憶に残っています。

第二次大戦後のスターリン時代。ソ連の強い影響下におかれたポーランドで、社会主義…

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Snowkuouks

Snowkuouksの感想・評価

4.0
信念を持ち不服従であるものを包摂できない国家と社会の隠微な残酷が描かれる。

巨匠ワイダ監督の遺作ということで初ワイダ。打ちのめされる。社会主義国家と芸術家との戦い、グルジア映画の「懺悔」を観た時もよくこんな映画作ったな、と思ったけれどワイダもよくこんな映画作ったな。変な金髪…

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ショーウィンドウの中の死。気付く者は誰もいない。

主人公の吐血の赤と、白い花を妻が好きだった青に染める対比。
なお

なおの感想・評価

3.7

アンジェイワイダの遺作は彼自身

第二次大戦後のポーランド。
ナチスからの解放で国は戦争中よりも明るく、貧しいながらも未来へ向かっているのかと思ったら…戦争が始まる様な重々しさ。それもそのはず、ナチ…

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