これは君の闘争だの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

「これは君の闘争だ」に投稿された感想・評価

抱いた疑問に対して(少しお祭り感が強いにせよ)ちゃんと権利を行使して抵抗するブラジルの学生たちのパワーに圧倒。

”君“は我々。
運動を起こせってなんて毛頭思ってないけど、理不尽にはちゃんと声をあげていかなきゃね。
その苦味を残す結末を受けつつ、それでも拳を握り、俺も頑張ろうというエネルギーを充填してもらえた。
"ポリティックミュージカル青春ドキュメンタリー"レペゼンBrazil São Paulo!!!

「闘争だ」「革命だ」なんて言うと所謂"良識派"の方は眉を顰めるかもしれない。
でも、ちょっと待って欲しい。
そもそもデモクラシーって何なんだっけ。
まずは自分の意見を主張する表明することが大前提。
個人的なことこそ政治的なこと。
政治や社会に無関心、飼い慣らされたように権力者にこうべを垂れ、政治的な発言をする著名人を嘲る、地球の反対側の国の人々を本作のブラジルの高校生たちはどう思うだろうか。
彼らの行動の是非の前に、自らの権利や生活、ひいては生命や人生そのものが脅かされるならば、行動する事こそ人間として当たり前の事なんだと改めて考えさせられた。
警官が若者たちに暴力を振るう様な国。そんな状態になる前にやれることはいくらでもあるはず。

メインの3人の若者の視点が微妙に食い違いながらも、それぞれ相手を尊重しつつ、マイクリレーの様にプレゼンしていく導入部からして、本作のテーマと構成を見事に表している。
全編ひとつのミュージックビデオの様に撮りたかったという監督の意図の通り、彼の国特有の文化気質を強く感じる歌と踊りが高校生たちの抵抗を支えている。
蓋し、深刻になりがち説教臭くなりがちな題材に、ユーモアと、だからこそ受け手に届けようというポジティブなヴァイブスが溢れているのが素晴らしい。
パンフレットのダースレイダー氏の"ビート"にまつわるコラムというより一遍のヒップホップトラックの様な名文は必読。

しかしシンプルに、「必死に生きる」少年少女たちのエナジーに心動かざるを得ない。
変化は余所者、若者から。
すっかり若者とは言えない歳になってしまったが、暴力を振るう武装警官たちに抗議していたブラジルのオジサンの立場で居たいし、子供たちの未来の為に出来得る事は惜しまずやらねばと思った。
ミク

ミクの感想・評価

4.0
問われる民主主義。小さな理不尽の積み重ねが、大きな権力として暴力へと姿をかえ、簡単に人を『アカ』や『テロリスト』と勝手にラベルを貼り付け排除する。抵抗!貧困で生きることへの苦しみが怒りになり、声を上げる。学生たちの闘争の熱さに圧倒される。目の前のことに追われて、生ぬるい自分に喝です。
花椒

花椒の感想・評価

4.3
ブラジルサンパウロの高校生が公共交通料金値上げに反対するデモ、公立学校教育費の予算削減(そして廃校予定の跡地には刑務所の建設)に反対する為に学校への立て籠りや道路封鎖を強行。
参加者が映像を見ながら当時を振り返る進行。

高校生の思惑はある意味達成されるのだが…

ただブラジルの政治や社会情勢がわからないので、この流れでボルソナロ極右政権が誕生と結論づけするのはちょっと安易に思えた。あまり海外向けを意識した作品ではないのかな?

ラップはメッセージを伝えるのに現時点で最も適した音楽ジャンルなのかもしれない。

一概に日本と比較はできないが、学校の統廃合に反対し、当の高校生自身が、何か行動を起こすことができるだろうか?日本だと親や集落の役割になってしまいそうな

レビュー全部見てみたが、2年前の映画祭や試写での書き込みが多く、今回の公開によるものが少ない。
高校生の熱が伝わってきます。もっと多くの人に観てもらいたいなあ😃
三角

三角の感想・評価

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日本の真裏では感動や同調によらない実際の問題と正義と理想による連帯が実現している瞬間が数多くあった
エリート学生だったけど運動の首謀者に転向した少女とか
中高生を相手にする軍警察に飛ぶ非難とかのことです
香港のデモのドキュメンタリーでは、地下鉄構内でデモ隊に警官が暴力を行使していてもその他の人々は我関せずという感じだったが、サンパウロはそうじゃないのかもみたいな
家賃か食費か選択を迫られる毎日
ルッキズムの問題と自分の顔身体のことを先祖と接続させて語るシーンにハッとしました。自分の縮毛も厚い唇も先祖が生き延びて遺したものだから良いという視点...
学校を占拠したら実現するユートピア…
椅子で武装する人々、座り込みにも使えて便利
税金を給食費に割かずに爆弾に変えて市民に攻撃する政府のことマジで許せないよな...
自分たちの状況をかつて輸送中に海に身投げする(される?)奴隷と同じと言いながらゾング?と呼んでいた気がするが忘れた…あとで調べてゾング号事件のことなのだろうか?と補強
curvedair

curvedairの感想・評価

4.0
日本の裏側にいる高校生はこんなに逞しいのかと。民が権利を行使しない日本では、こんなこと未来永劫起こらんだろうな。
jkgntm

jkgntmの感想・評価

4.2
学校占拠したり道路封鎖したりってやり方に全面的に賛成とならないまでも、結果として主張が通って国を動かすとこまでいっていて胸打たれました。
ラストのラップは圧巻!
うろ覚え“今ある普通がこの先ずっと続くとは限らない”的な言葉にグサリ、とりあえず投票に行きます。


×更正施設
×一同に会する
×まだ未定
など字幕に誤字多めでガッカリ…。
2013年以降のブラジル、高校生を中心にした「学生運動」資料を纏めて拝見できる。学費闘争や裏口入学、使途不明金からの運動爆発のN大闘争を被せて見るバス運賃の値上阻止闘争。

そこからの一連の運動とその成果を歯切れの良い編集で見せながら、終始一貫重苦しさに覆われた語り口は、全てペトロブラスの極右政治をその帰結として提示せざるを得ない彼ら我が者の憤懣の帰結かと。

それ故に、私たち、とりわけ大阪人たる私個人として、今回の総選挙での大阪選挙区での某党一人勝ち(それも圧勝)状況がそのまま重なって、辛さだけを胸に映画館を後にすることに…。
なべ

なべの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

三人の高校生の語りをベースに当時の映像が流れます。警察は子供にも容赦なく暴力を振るい、先生は「私の仕事を取り上げないで」と学校を占拠する子供たちを非難します。彼らは学校を守るため、自らの権利を守るために、一瞬の油断も許さないデモを道路上で行い、時には逮捕され、時には救急車で運ばれます。とにかく熱い。画面越しに温度が感じられました。
デモの最中、仲間内で士気高揚のために鳴らされた太鼓に「催涙弾かと思った(うろ覚え)」との場面がありますが、彼らは楽器の音色を聴く以上に催涙弾の音を聞いているのだと思い知りました。

個人的な感想としては、大人は何も守ってくれない、私たちも戦うしかない、幸せな世界は待っているだけでは与えられないのだという感情が頭で渦巻き、エンドロールでは呆然としていました。
OKWR

OKWRの感想・評価

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ブラジルでたくさんの高校生がデモをしていて、その中で目立った活動をしていると思われる3人によるドキュメンタリー。
とにかくアツい! 彼彼女らにとってデモは自分たちの生活に直結していて、市政でバスの運賃が上がる議案が出てくれば反対デモを起こすし、公立高校が減らされる議案が出たら学校を占拠するほど。
日本だとデモはごく一部の人たちが行っているように見えるかもしれないけど、海外のデモ運動を見ると日本の人たちは権利意識が低かったり、「どうせデモなんてやっても変わらない」と半ば諦めてしまったりしてるのかもしれないと思った。
途中、サフラジェットの話にも触れられるけど、誰も攻撃的な手段を取りたくはない。友好的なデモだけでは事態が改善しない時、やむを得ない選択肢として占拠などを行っているにすぎない。
学生の多くがデモに参加していてお祭り騒ぎのようでもあるけど、警察から暴力をふるわれたり、拘束されたり、恐怖がつきまとうもので、ピリピリとした高揚感がカメラを通じて伝わってきた。
学生時代から同性愛者がごく自然にキスをしている姿を見ると、自由でいいもんだなと素直に思える。
右傾化するブラジルの姿は日本の現状に重なる面もあるけれど、3人のまくし立てるような語りと活動がエキサイティングで、見た後は自分も何かあった時はアクションしていきたいなと明るい気持ちになれる。

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