成瀬巳喜男の日本らしい小さな映画という印象。
「めし」というタイトルが全てを物語っている。
原節子演じる三千代が少々嫌なことがあってもこれが女の幸せかと腹を括り生きていこうとする描写には悲しさが…
シンプルにこの時代に生まれてなくて良かったなとは思ったけれど、夫婦の関係性の根本は今も昔も変わっていないような気がした
だからこそ"夫婦の倦怠期"という普遍的なテーマで70年経った今でも楽しめるス…
エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン、是枝裕和、黒沢清、濱口竜介、レオス・カラックス…等々、名だたる世界の映画人に強い影響を与え続けている成瀬巳喜男。
ただ日本三大巨匠である黒澤、小津、溝口のお三…
このレビューはネタバレを含みます
毎日同じことの繰り返し。「腹減った」しか言わない夫は憎いのか、愛すべきなのか。ビールは苦いのか、うまいのか。
腐りかけのご飯、
対面で座っていた自宅の食卓。
二人で飲む瓶ビール、
角を挟んで斜め…
心理描写においてモチーフがすごく効いてる…!
祭りもビールも猫も。
幸せか不幸せかは本人が決めることだよなぁ。
それも心持ち一つで変わることだろうし。
人には人の地獄ってやつ。
ずっと心がチクチ…
女はサンカイニイエナシ。
閉鎖的でこちらの心まできゅーっとなります。さとこちゃん嫌い、ずうずうしい!と思っていたら、それは自分も同じで...。と気づいてからの展開が早かったです。
やっかいになってい…
こういう時代だったんだな、と頭では理解できても、この夫婦の関係性はなんか苦手....
結局なにも解決してないし、変えようともしないまま円満に終わるのも違和感しかないけど、こうやってジェネレーション…
マンネリの結婚生活に浮気(近親相姦)や離縁の影を持ってきて元サヤに戻っていく。結婚、仕事、金銭、近所付き合いといった社会生活に疲れながら幸福とは何かと疑問を思う。
後半、祭りのパレードと共に夫婦が…
昨日くだらんフェミニズムもどき映画を見たからか、余計鋭く感じた。夫婦の倦怠期を淡々と描くのだけど、手紙のくだりも取り巻きの会話も古さがない。原節子の選ぶ結末も、気持ちよく、アホなフェミニズムもどき映…
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